秋ウコンは、インド原産のショウガ科の植物のウコンの一種ですが、たくあんの黄色の着色料として、古くからなじみのあるものです。その黄色の色素の主成分はクルクミンです。
秋ウコンが二日酔いの予防に効果があるとされるのは、クルクミンが、二日酔いの原因物質といわれるアセトアルデヒドの分解を約50%促進するといわれているからです。またクルクミンはアルコールに溶けやすい性質があるので、お酒を飲む前後にウコンを飲むことは、クルクミンをからだに吸収するためにも良いことといえます。
秋ウコンが含むクルクミンは、さらに、胆汁の分泌を促す作用があります。胆汁は、肝臓から分泌される消化液で、主に脂肪分を乳化し膵液リパーゼ等の機能を高めることで肝臓の消化、吸収を助ける働きがあります。肝機能が弱ると胆汁の分泌が減少し、肝臓への負担が増してきます。クルクミンは胆汁の分泌を促進させて、肝臓の働きを助けます。
そのため、ウコンは、健康な人が、一時的に肝臓を元気にするために摂るのは効果があると考えられています。しかし、肝臓に疾病を抱えている人は、注意が必要なようです。
例えば、C型肝炎や、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の方は、鉄分の摂取が制限されていて、摂取の上限は、1日当たり6mgとされています。
ウコンの製品のなかには、鉄分を多量に含んでいるものがあります。鉄分の含有量を表示している製品もありますが、表示していないものもあります。
C型肝炎や、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の方など、鉄分の摂取が制限されている方は、ウコン製品の鉄分の含有量を確認して摂取する必要があります。
C型肝炎などの方では、鉄分の調整機構が上手く働かないため、鉄分が過剰に肝臓に蓄積されることになります。鉄分は体内に酸素を供給する赤血球中のヘモグロビンを構成する栄養素のひとつで、貧血予防の成分として知られています。
しかし、鉄分が過剰な場合、鉄が肝細胞内で鉄イオンになるときにフリーラジカルが大量に発生して、肝臓の細胞膜やDNAを傷つけるため、肝炎の進行や肝がんの発生に影響をあたえていると現在では考えられています。
さらに、肝臓細胞の働きを抑えてしまう傾向があるとも考えられています。したがって、サプリメントなどで多量に長期連用するには十分な注意が必要と思われます。さらに、多量の摂取をしてはいけない人として胆汁管障害または胆石のある人と胃潰瘍または胃酸過多の人があげられています。
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